ここにテキストが入ります
奈良の心理カウンセリングルーム(発達障がいの理解と支援)

今勉強していること、活動していることについて

2018/11/21(水)

天理市手話奉仕員養成講座を受講させていただいております(R1.6.23)

4月から三女とともに受講させていただいている手話奉仕員養成講座


先日10回目の講義は、 「聴覚障害者の生活」についてでした。



この日は、ろう者のかた、そして手話通訳者の方々が、それぞれお2人ずつお越しくださり、



いつもご指導くださる先生からの質問に答える形で講義をして下さりました。



47年間、天理市聴覚言語障害者福祉協会の会長として、尽力なさったかたとその弟さんから、



 子供のころのこと、社会人になってからのことなど、いろいろなお話をお聞かせいただきました。



とても印象に残ったのは、



子供のころ学校では、社会に出て困らないようにするために、



「 聞こえる人のようになりなさい。」 との目的で、  手話が禁止されていたそうです。



学校では手話を使える先生はおらず、授業は音声で行われ、



  相手の口の形を読み取る練習、



  顔の前にうすい紙をおいて、息の出方を声確かめながら、



  声を出す練習をしていたそうです。



月に一度、校長先生のお話を口の動きから読み取り、



  書き出す試験が何年間も続いたそうですが、毎回ゼロ点だったとおっしゃっておられました。



学校で、手話で話すことは禁止されていたので、  先生の目のないところでは、


  先輩から後輩へ、手話が受け継がれてきたそうです。



しかも、いまだにまだ政府は、


手話で授業をするようにとの指示をまだはっきりとは示していないということ。



聴覚障害のある方々のご苦労と並々ならぬ努力の結果、



  今ようやく、少しずつ、生活環境が改善されてきたそうです。



少しでも手話を学ぼうと思ってくださるかたが増えてきて、


ありがたいとおっしゃってくださっていました。



「手話は言語である」とはっきりと明記され制定された、



天理市の手話言語条例を知ることができて良かったです。


何の役にも立てない私ですが、一つでも二つでも手話を覚えていきたいと思いました。



天理市HP

みんなの手話言語条例



http://www.city.tenri.nara.jp/kakuka/kenkoufukushibu/shakaifukushika/1490943996129.html





英語教育ユニバーサルデザイン研究学会 設立記念講演会に参加しました(R1.6.15)

6月15日(土)は、6月2回目の居場所なぁなぁの日でしたが、


前日から心配していた雨と風が強く、


いくつかの注意報が出ていたため、残念ながら中止となりました。


午前中は、自彊術体操の指導者養成講習会のため、吹田に向かいましたので、


電車の中から参加予定の皆さまに、急きょ中止とおわびのご連絡をしておりました。



でも、帰り道、思いがけず、ある講演会に参加させてもらうことができました。


英語教育ユニバーサルデザイン研究学会という学会の設立記念講演会で、


いつもお世話になっているなぁなぁの先生からご案内いただいていました。



この学会の代表の先生は、ご自身が発達障害のお子さんを持つ保護者として、


当初は、お子さんの診断にショックを受けて寝込まれたり、


その後の子育てのうえに、 試行錯誤と葛藤を重ねられたこと、


 「お母さん、大丈夫ですよ」との竹田契一先生の言葉に救われたこと、


など母親としての当時のお気持ちを語ってくださいました。




長年、英語教員として、ディスレクシア(読み困難)のかたをはじめ、学習に困難のある方々へ


の相談支援活動に尽力されてこられたこと。


そして、それらの体験のすべてが、


今こうして、たくさんの困っておられる方々のための取り組みとして、発展なさったこと。


その英語教育ユニバーサルデザイン研究学会設立のこの日に、こうして参加させていただけて、



 感動で胸がいっぱいになりました。



そして、私自身、どん底の時、



 「お母さん大丈夫ですよ」


 「尚子さんは絶対に大丈夫です」との


力強い言葉に、何度も何度も救われてきたことを思い出しました。



貴重なお話を聴かせて頂けて、この情報をご案内くださった先生と、


 この日の天候に心から感謝しながら、帰路につきました。



英語教育ユニバーサルデザイン研究学会のHPです。

https://www.manabishien-english.jp/






LD学会 特別支援教育士養成セミナー 指導実習に参加しました(H31.4.6)


3年前からコツコツ学んだLD学会の特別支援教育士養成セミナー。


おかげさまで、先月末、最後のカリキュラム 指導実習に参加させて頂くことができました。



2泊3日の泊りがけの研修会、事例をもとに、WISC4やその他の発達検査の情報をアセスメントし、


そのお子さんの強みと弱みを導き出し、個に合わせた具体的な手立てを立案していきます。


参加者は、北海道かた九州まで、特別支援教育にかかわっておられる熱心な先生がた、療育機関・


医療機関などでご活躍の先生がたが沢山お越しになられていました。


朝から夜は9時すぎまでの過酷なスケジュール、学校の先生ではない私には難しい内容が多く、


何度も落ちこぼれそうになりましたが、担当の先生や同じグループの皆さまのおかげで、


何とか研修会を終えることができました。


特別支援教育を学んでおられる先生がたの教え方の上手さと優しさに感動と感謝の3日間でした。



LD学会で学ばせていただいた3年間、そして先日の3日間、


学校の現場の先生がたが、子どもたちのために、自らの休みを割いて、一生懸命勉強をしてくださっ


いるお姿にいつも感動しておりました。


修了試験に合格できなければ、再度この指導実習を受講しないといけないので、


今から心配なのですが、


LD学会で学んでおられる先生がたのように、困り感をもったお子さまや保護者の皆さまのお役にた


てるよう、私も引き続き、勉強を重ねていきたいと思います。




若草プロジェクト研修会に参加しました(H31.3.16)


昨日は若草プロジェクトの研修会に参加しました


はじめて行く寂庵、たどりつけるのか心配でしたが、嵯峨嵐山からタクシーで無事に到着

研修が始まったころ、寂聴さんがお見えになりました


テレビで見るお姿のまま、明るくてチャーミングで、96才には見えませんでした


「若いということは素晴らしいこと。かならずお迎えが来ますから、自分でいのちを終わらそうとは


 ぜったいにしないこと」などとお話ししてくださいました



さて、研修の話しになりますが、今年に入って出会ったある若い女性への支援について、


考えこんでいたところにこの研修の情報を見つけました。


今日の学びは深く、あっという間の1日でした。


なかでも印象に残ったのは、


1、暴力や犯罪被害などからのトラウマによる解離の症状は、その人が生きのびるため、


  自分自身を守るための方法だということ。生きのびる力がその人の中にあるということ。


2、「困った人」「その人の問題」と考えるのではなく、「何かがあったから」「そうなる理由がある」


  という視点が大切。


3、トラウマインフォームドケアは、専門家でなくても、身近な人にでもできること。


4、相談者に対して、余計に傷つけてしまう二次障害が発生する場合が多いこと。



 それを防ぐために、最初に相談を聞いた人が安全基地になって繋いでいくことが大切であること。



そして、PTSDによる過覚醒(覚醒亢進)症状は、子供の場合、注意欠如多動症(ADHD)と


あやまった診断をされてしまう場合があることや、


性暴力や被害によるトラウマの症状を、境界性パーソナリティの問題と診断されてしまうことも


あるとのこと。


グループワークや研修後の懇親会では、傷ついた方がたへの支援をなさっておられる方がたから


お話を聴かせていただき、エネルギーをいただきました。


若草の弁護士の先生がたが相談にも応じて下さり、村木厚子さんと一緒に写真も撮っていただけ


て、とても有り難い1日となりました


(写真の掲載許可を頂くことができました)






居場所なぁなぁ講演会(H31.2.9)

「ライフサイクルに沿った発達障がい支援」(奈良教育大学 大西貴子先生)

無事に開催させて頂くことができました。

大西先生のご講演は、

発達障害は病気ではないこと、

少数派の方々が時代を切り開いて行かれたこと、

そして、

変わっててええやん、

変わってるそれでよい、

そんなあんたが好きやでって言う、

ありのままの、存在への保証の大切さをあたたかい言葉でお教えくださいました。

ご講演の最後のスライドでご紹介くださいました「我、自閉症に生まれて」の著者で、

動物学者 テンプルグランディンさんの言葉

「世界はあらゆる頭脳を必要としている」

「もし魔法で自閉症が絶やされてたら、人類は今も洞窟の入り口で薪を囲んで暮らし

ているだろう。」との言葉にとても感動しました。

平成22年ごろ、私自身、わらにもすがる思いで受講した奈良教育大学の特別支援員

養成講座での感動がよみがえりました。




NPOアカデミックハラスメントをなくすネットワークの活動について

今、私はNPOアカデミックハラスメントをなくすネットワークにて活動させて

頂いております。

大学で起こるハラスメント的な関係には、両者に発達障害の特性が

あることが多く、誤解や偏見を招くミスコミュニケーションの要因になっているようです。

私がこれまで行ってきた人間関係の間の調整役としての経験やその方法をお話させて

頂いております。

また生き辛さを抱える学生さんや若者への居場所作り、保護者や教職員の方々との

話し合いの場や、研修会・講演会の企画運営も携わっています。


そのほか日本LD学会正会員として、特別支援教育士養成セミナーを受講し、

熱心な学校の先生がたと勉強を重ねております。


自彊術では、31動の体操のほか、家族や身近な方々への療法も学んでおります。

この療法は、自彊術のルーツや仕組みを学べるものです。

池見酉次郎先生が精神を病む方々に体操をお教えされたように、私もいつか、

病棟の患者さんや看病や介護でお疲れのご家族の皆さまに体操をお教えできるように

なりたいです。

日々の生活に疲れ果てた皆さまに、カウンセリングと体操で心身の調整を図り、

本来のご自分を、生きる力を取り戻して頂きたいと考えております。